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2012年12月 ≫
どうも!
雨の中ぼ~っとしていたせいで熱だしてしまったマロンです☆
赤髪読んで元気にしてますが!!
もうそろそろ課題がやばいね!どうしよう!
ともあれ
今回のお話は「滴したたり硝子の靴」のおまけ話です。
このあと後編が来て
無事終了・・・する、予定・・・。
てゆうか2、5って・・・あああ
今回は側近組の活躍です!
あ、意味不明です。
ではでは
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「なあ、今走って行ったのって・・・」
「ゼンだろうね。これ、薬室の書類だし。」
廊下に無残に落ちていた書類を広い集めながら、木々が言った。
やっぱりか・・・
調べものをしに書庫に向かったゼンの側近である俺と木々だが、
ゼンが迎えにくるのがやけに遅いので、様子を見に来たわけだ。
そこで見たのは、
自分の想い人である白雪を抱えて雨の中走っていく主の姿。
「ほかの兵とかに見られてなかったらいいけど。」
「・・・この雨だから大丈夫・・・だろう。」
「城の兵の位置は熟知してるしね。」
長年にわたりゼンと追いかけっこをしてきた俺たちだから、ゼンが安易に見つかることはないことはわかってる。
・・・けど
「どうしたのなにその顔。」
「えっ!?俺なんか変な顔してたか?」
「うん。気持ち悪い。」
「・・・ひどいなあ・・・」
木々はそういいつつも廊下の柱に体を預けた。これは、木々が話を聞くときの合図だ。
わかりにくいけど、木々も優しいんだよなあ・・・。
「何」
「いや」
また顔に出ていたんだろう、ゆるんでいた頬をひきしめて、俺は雨の降る外へと視線を投げた。
雨はぬかるんだ地面に打ち付けて、霧状になって霧散していく。
「・・・少し、さびしいなあと思って。」
俺の言葉に、木々は眉を持ち上げた。
「ミツヒデ離れが?」
「はは」
ざあっと視界を遮る雨は、もうとっくに2人の姿を隠していた。
・・・・ゼンに
想う相手ができることを願っていた。
ただその相手がゼンにどういう影響を及ぼすのかを
心配していたのも事実だった。
それが実際には
「・・・こんなに恰好よくなるとはなあ。」
正直、自分が情けなく感じることもあるぐらいだ。
昔は牛乳を飲むのに涙目になってたのに、と付け加えると木々は目を伏せた。
「主の成長を黙って見守るのも側近の役目でしょ。」
俺の背をとんと押して、木々は訓練場のほうへと向きをかえ歩き出した。
「・・・そうだな」
いまだ強い音をたて続ける雨は、若葉にあたって光の粒を散らす。
大切な主が幸せであることを願ってる
そしてそれを見守っていられるように
俺たちは
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| Apple tea
| 2012-11-17
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