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マロンの日常

赤髪の白雪姫、君に届けこよなく愛する管理人のブログです。二次小説やねたばれ、イラストを扱っています。 気ままにゆったりの更新です。はじめましてな方はMENUよりどうぞ♪一緒に楽しんでいただけるとうれしいです!

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赤髪の白雪姫 二次小説(想いの欠片)序章

初パロです。続くかもわかりません!

覚悟を決めて挑んでください。

赤髪8巻の内表紙から妄想いたしました・・・。では


~~♪♫~~♩♫~~



「ゼン、そろそろ中に戻らないと冷えてきたぞ。」
ミツヒデがドアを開け、後ろから声をかけてきた。
「ああ・・・」

気のせいか?

目の前に広がる、青さを失っていく夜の海の、向こうで。
聞こえた気がした。

・・・唄が。

「ゼン?どうかしたのか?」
ミツヒデが不思議そうに俺の顔を覗き込む。・・・気のせい、か・・・?

「・・・いや なんでもない。戻るぞ。」

ぱしゃんっ

「!」
はっきり、聞こえた。
波音とは異質な、水音。
俺は船べりから身を乗り出し、目を凝らした。

「だれかいるのか・・・!?」

俺の声にこたえるように、黒い影が揺れた。
その陰に紛れて、流れる

「赤い髪・・・・・・・!?」

俺の言葉の続きはミツヒデの声で補われる。
その声を合図にしたように、赤い髪を流して人影は海に潜ってしまった。

「――――――――――――――――――・・・人魚、か・・・・?」
ミツヒデが、しばらくして押し出すように声を漏らした。
「・・・さあな」
俺の言葉を聞かず、ミツヒデは感心したように腕を組んで目を輝かせる。
「ほんとにいるんだな――― あの赤い髪といい、もう少し近くで見たかったな・・・。」
「・・・・・・・・・・」

残っていたのは、目の奥に焼付いた赤い髪と、耳の奥で響く唄だけだった。


―――――――――――――――俺、ゼン・ウィスタリアが15の時のことだった。


「本気ですか~主 一目ぼれの相手を探しに行くって」
「誰もそんなこと言ってないだろ!」
「ミツヒデの旦那が言ってました。」
ぎっと俺がミツヒデに視線を向けると、ミツヒデは苦い笑みを浮かべた。

「まあまあ・・・そんなもんだろ?」
「だから違う!!」

俺たちの言い合いは、船に打ち付ける波の音にまぎれて、船内に響く。

「たまたまタンバルンからの招待でこの海を渡ることになってだな・・・!」

そう、この船が今進んでいる海域は、4年前に『人魚』を見たあの海だった。

「それでわざわざ遠回りしてこの海路を進んでるんでしょ?」
「・・・・・・・・・・・」

木々の言葉にぐっと押し黙る。
もちろんその後ろで腹を抱えて笑っていたオビにやきをいれたが。

「・・・・・・・・ともかく、唄が聞こえてきたら教えろよ」
「はいはい」
「大丈夫ですか主そんなんで。人魚なんて口説けるんですかねえ」
「だから・・・お前は!」
「ははは・・・・・・・・・」

そこで、不意にオビが声を止めた。

「オビ?」

尋ねても目を見開くだけで、何も答えない。
ただ俺のほうを見つめている。いや、俺の後ろか・・・?



「・・・・・・・・・・・・・!」



振り返った俺の目に映ったのは、4年前と変わらない色をたたえた、流れる赤い髪。
遠目でよくは見えないが、岩場にあがって、なにか海藻を集めているようだ。

「・・・・・・っ」


腰まで垂れた赤い髪が、あの時見た夜とは違って光を浴びて輝いている。
「あっ」
人魚は俺たちの船に気付くと、海藻を抱えて岩場から降りようとした。

「待ってくれ お前はっ・・・・・・・・・」

俺は慌てて声をかけようと手を伸ばす。

「ゼン!!!」

・・・・・・・・・・・・・あ?

ぐらり、と視界が傾く、と同時に。


ドプンッ


体全体を殴られたような衝撃と、水を裂く音。
視界が薄い青と泡にまみれる。

しまっ・・・

「ゼン殿下が落ちたぞ――――――――!!」

遠くで衛兵の声がした。それも水音を混じってすぐにはじける。
くそ・・・っ 足がっ
思うように動かない。落ちるときに打ったのか?
口の端から吐息が漏れていく。もがけばもがくほど沈んで――――――・・・

ふっ

――――――――――――・・・・・・?

視界が、青から赤く変わった。水の中ですらしっかりと伝わってくる熱に、俺を包み込む白い肌。
とたん、ぐいっと上へ押し出される感覚。

「ぶはっ」

肺に流れ込んできた空気を、めいいっぱい吸う。

――――――今のは・・・

「ゼ―――――――――――――ン!!」
「!?」

ばっしゃああああああああん

隣で水しぶきが上がったと思うと、見慣れた姿が俺を抱きかかえていた。

「大丈夫か!?意識は!?」

ついさっきまでそこにいた娘は泡の如く消え、代わりにいるのは――――――――


「・・・ミツヒデええええええ」

「!?なんで怒ってるんだ!!?」

* * * * * * * *

「しまった・・・」

どこを探しても、ない。

「どうしたの?白雪さん」
リュウが私を覗き込むようにして首をかしげた。
「いえ なんでもありません。・・・・・・・・・・・私、ちょっとでかけてきますね。」
「えっ?待って白雪さん今日は・・・」
「大丈夫です、リュウ。海に近づかなければ平気ですし。」
私がそういうと、リュウは微妙に表情を崩して、小さくうなずいた。
「欠片・・・ちゃんと持って行ってね」

「・・・・・・・・・・・・・・はい」

その、欠片が・・・・ない、なんて
言葉を続けずに、私は笑顔で応えた。


* * * * * *

がさりと背後で音がして、思わず身を固める。
「こんな夜中になにやってるんですか?主」
「・・・なんだオビか・・・・・・別に寝れないから外に行こうと思っただけだ。」
俺がそういうと、オビは「ははああん」というような顔をして、
「なんでこんな途中の港に立ち寄りたいとかいうと思えば・・・主、さてはあのお嬢さんに会いにいくつもりですね?」
「・・・・・ミツヒデには言うなよ。」
「正直ですね主。」
オビは愉快そうに笑うと、邪魔はしませんけどね、と言葉を発した。
「会えるんですか?相手は人魚なんでしょう?」
「まあな・・・」

手がかりがないことは、ない。

俺は握っていた手の平をゆっくりと開けた。

「・・・・・・・真珠、ですか?」
「ああ・・・今日、俺の服のポケットに入ってたんだ。・・・取りに来ると思うか?」
「そんなこと聞かれても・・・・」

オビはわかりませんよ、ともっともなことを言う。

「でも見たことないぐらいきれいで、大きいですね・・・。」
「・・・人魚にとって大切なものだとしたら、探しに来るかもしれん・・・。俺はあの岩場に行ってくる。」
俺がそういうと、オビは肩をすくめて
「主、昼間見たいに溺れないでくださいよ!」
と笑った。



つづく
なが・・・
こんな妄想パロでも読みたい!と思ってくださるかたがいらっしゃいますでしょうか・・・(どきどき)
もし支持してくださる方がありんこ1匹でもいてくださったら続くかもしれない><です
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| Apple tea | 2013-02-24 | comments:5 | EDIT | TOP↑

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| | 2015/11/07 18:11 | |

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| | 2015/09/14 01:31 | |

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| | 2013/03/16 11:03 | |

NoTitle

人魚妄想!
しかもロング!スゲ――――!!
いや~イイね!めっちゃいい♡
一枚絵からここまで描けるとか・・・尊敬だわさ!

| 望和 | 2013/02/25 21:56 | URL |

めめめめめめちゃくちゃ続き読みたいです!!!!!
白雪人魚おおおお////
ふぉおおおおおおおお!!!←?

楽しみにしてます\(^o^)/\(^o^)/

| ほっぺ | 2013/02/25 19:47 | URL |















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