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マロンの日常

赤髪の白雪姫、君に届けこよなく愛する管理人のブログです。二次小説やねたばれ、イラストを扱っています。 気ままにゆったりの更新です。はじめましてな方はMENUよりどうぞ♪一緒に楽しんでいただけるとうれしいです!

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赤髪の白雪姫 二次小説(星に架ける)

間に合わなかった!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
10巻最高でした!ゼン殿下表紙と腕枕おめでと!!寝る前思い出してるんだってね!?いつかそんな妄想小説書きたいぞおおおおおお


「白雪の元気がない?」

俺が眉根を寄せるのに合わせて、オビはうなずいて返した。

「いや~今日は朝からなーんかぼ~っとしてたんですよお嬢さん。
でもそんな深刻そうじゃなかったんで主絡みかと。」
深刻そうじゃなかったらなんで俺なんだ。
「何か心当たりはないのか?ゼン。」

心当たり・・・

ここ数日の出来事を思い返してはみるものの、そもそも白雪にまったくあえていない。
・・・・・・・俺はともかく白雪が俺に数日あっていないからといっておかしくなることはまずないしな・・・。
「・・・いや、ないな。」
少しさびしさと苦さを口の中に残して言い切る。
「ほんとに?白雪にひかれるぐらい甘えたりしてないの。」
「うわっ 最低ですね主」
「おい」
愉快そうに笑うオビに俺はげんこつを落とした。

「・・・・・・・」

* * * * * * * * * *

「薬剤師諸君、お疲れ様。今日はもうあがっていいわよ。」
薬室長が机の角で書類を整えながら言った。
ヒガタさんはんーっとのびをする。リュウは変わらず本を読んだままだけど・・・

「白雪くん?」
「あっ はい!」
「どうしたの今日。ぼーっとしてたけど。」



「そ、そうですか・・・?」
薬室長にヒガタさんだけじゃなく、本を読んでいたリュウまでこくりとうなずいた。
「何か悩み?」
「いえ、そういうわけでは・・・」
悩みなんかじゃなくて、
ただ・・・
「白雪さ「大丈夫です!」」

私はぺこっとおじぎすると、全速力で薬室から飛び出した。

* * * * * * * * *

「・・・!」

いた。

視界のすみに揺れる赤い髪を見つけて思わず足を速める。白雪は通路の市中に寄り掛かるようにして空を眺めていた。

・・・なるほど、たしかにな・・・

オビのいうこともうなずける。
なんというか、注意力が散漫になっている。
俺がこれだけ近づいても一向に気づく気配がない白雪の目は、焦点を合わさずに小さく揺れている。

・・・少し、おもしろくないな・・・

「・・・・・・・・・・・」

俺は音をたてないように白雪の後ろに回り込むと、

「白雪」

「わっ!?!」

息のかかるぐらい至近距離でその名前をよんだ。小さな肩が跳ね上がる。
とたんに振り返った白雪は、状況を理解できなかったのか少し目を白黒させて、

「ゼン・・・?」
「ああ。よう白雪」
「驚いた・・・」

率直に意見を口からこぼして、ふーっと息を吐く。
でもすぐに普段の表情に戻って、

「夜会うなんてめずらしいね。」
微笑んで言った。いつもの白雪だ。
「ああ・・・まあ、偶然ではないんだが・・・」
「え?」

なんだか「元気がないと聞いたから心配した」というのははばかられて、「あー・・・」とてきとうに言葉を濁す。

「いや・・・さっきはなんで空を見てたんだ?」
自分でも少し不自然だと思ったが、それは聞きたいことでもあった。
今日は朝から曇っていて、星の欠片も見えない。
もちろんただぼーっとしていたのかもしれなかったが、その考えは白雪の表情で間違いだとわかった。
俺が聞いたとたんに、白雪の表情が固まったのだ。

「すまん、なにか・・・「ううん。」

白雪はかぶりを振ると、少し逡巡するように視線を巡らせた。
それでも俺が黙っていると、白雪は意を決したように俺のほうに目を向けた。

「ちょっと・・・恥ずかしいんだけどね。
今日って何の日か、知ってる?」

今日?

赤くなった頬をかく白雪から視線を外して、腕を組む。
今日はとりたてて何もなかったはずだ。
白雪の誕生日でもなければ、なにか特別な祝日でもない。

「・・・・・・・・・すまん、わからん。」

俺が正直にそういうと、白雪は口元に笑みを作って、言った。

「七夕物語って知ってる?タンバルンでは結構有名な行事だったんだ。」
「あ――・・・」

自分の記憶をひも解いてみる。
そういえば昔、何かの本で読んだことがあるな・・・

「天帝を怒らせた2人が、年に1度しか会えなくなるんだったか・・・・?」
「うん。しかも天気が悪いと天の川は渡れなくなるんだって。」

ああ・・・

それで、空を見ていたのか。
ようやく合点がいった。

俺はうなずくと、視線を空に向けた。
空は雨は降らないまでも、薄暗い絵の具で塗りたくなったようになっていて、とても晴れる兆しがない。


「・・・・・・・・・・」


どんな気分なんだろうな。
自分がそばにいてほしいと望む人と、一年に一度しか会えないなんて。
しかもその日もあえなくなってしまうなんて。
たとえ物語だとわかっていても、・・・・・・・

俺は視線を白雪に戻した。
いつのまにか白雪も空を見ていたようで、今だ少しさびしそうな影を残して見つめている。


俺は、白雪と離れ離れになったらそうなるんだろうな。
たった数日でも禁断症状が出ているとオビに言われるのに。
もしかしたら天の川を渡ろうとするかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・!

「白雪!」
「わっ!?」

いきなり声を上げた俺に驚いて、白雪がばっとこちらに意識を戻す。


「会えてるぞ。2人は。」
「え?」

白雪はぱちくりを目を瞬かせる。

「たしか彦星の星は、わし座のアルタイルなんだよ。
あー、まあだから、わしなら羽があるだろ?」

以前反応を示さない白雪に、少しずつ羞恥心がわいてくるが、かまわず続ける。

「普段は天帝の目があって会えんかもしれんが・・・会うことを許された今日ぐらい、翼を使って天の川ぐらい渡ってる。」

少しこじつけっぽい気もするがな・・・
俺がそう付け加える前に、白雪は大きくうなずいていた。
それに合わせて赤い髪が揺れる。




「うん・・・うんゼン。」





そして星に負けないぐらいの笑顔で





「私も、ゼンに会いに行くよ」






雲の切れ目から、小さく光がさしていた。
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| Apple tea | 2013-07-05 | comments:5 | EDIT | TOP↑

COMMENT

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| | 2013/08/09 14:26 | |

結衣ちゃんへ

返信遅れちゃってごめんね!!

ブログ名が検索したんだけど出てきません~~~汗
よければURL貼ってくれるかな???

| マロン | 2013/08/06 19:34 | URL |

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| | 2013/07/14 18:23 | |

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| | 2013/07/12 21:47 | |

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| | 2013/07/08 19:06 | |















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